森の奥に住んでいる怪物のドンちゃん。
お母さんと二人暮らし。
お父さんは人間に殺された。
怪物は人間の天敵なのだ。
「森から出ちゃダメよ、殺されちゃうからね」
お母さんにはいつもそう言われてる。

ある日テレビを見ていると、ゆるキャラと呼ばれる怪物が子供と遊んでいた。
ドンちゃん考えた。
・・・怪物なのに、みんな怖がってない?・・・
テレビの中のゆるキャラは子供に大人気。
・・・いいな、僕も一緒に遊びたい・・・

お母さんが昼寝しているスキに、そっと家を抜け出して街に出かけた。
大きな公園から子供たちの歓声が聞こえてくる。
ドンちゃんが公園の入口でウロウロしていると、係員の人が近寄って来た。
・・・もしかして殺されちゃう!?・・・
ドンちゃんビクビク。
「さあ、こっちですよ」係員は優しく言うと、ステージに連れて行ってくれた。
そこにはドンちゃんみたいな怪物がたくさん集まっていた。
・・・わあ!僕の仲間がいる〜〜!・・・
子供たちはドンちゃんを見て「可愛い〜〜」なんて言っている。
・・・人間ってホントは怪物のこと好きなんだ!・・・

ゆるキャラコンテストが始まって、ふなりんってゆるキャラが優勝した。
ドンちゃんはふなりんに「良かったね」と話しかけると
「嬉しいふな〜〜〜」と答えてくれた。
ふなりんとドンちゃんは仲良しになった。

コンテストが終わった。
ドンちゃんはふなりんに「もっと遊ぼうよ」と話しかけた。
でもふなりんは「ふざけんなよ!次の仕事が待ってんだ。子供じゃあるまいし遊んでいるヒマなんてねえよ!」
そう言いながら後ろのチャックが開くと、中からおじさんが出てきた。
ドンちゃんびっくり!
・・・あれれれれ?ふなりん怪物じゃないんだ!中に人間が入ってるんだ!・・・

ふなりんの中に入っていたおじさんは「お疲れ様〜!あ〜忙しい忙しい!」と言いながらタクシーに乗った。
ドンちゃんガッカリ。
・・・怪物だと思ってたけど、みんな中に人間が入ってるんだ・・・

そうしたら、後ろから声が!
「僕たちは中に人間なんて入ってないよ」
「本当の怪物だよ」
振り返ると、ゆるキャラたちがニコニコしてドンちゃんを見つめていた。
「ゆるキャラのふりしてると、人間は僕たち怪物を殺さないんだ」
「だから、ドンちゃんもこれからはゆるキャラのふりをしたほうが楽しいよ」
ドンちゃん大喜び!
「わ〜い!そうなんだ!」

次の日からドンちゃんとお母さんは、親子ゆるキャラとして街の人気者になりました。

おしまい


 

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