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救急車がサイレンを鳴らしながらポン吉を運んで行き、桜子は容疑者たちと井の頭公園署に行ってしまった。

ムサッシーもついて行きたかったが、管轄外の事件にこれ以上深入りするわけにもいかず、仕方なく野外ステージを後にした。

 

それから数日後、北口の老舗喫茶店くぐつ草でブレンドコーヒーを飲みながらスポーツ新聞のイヤラシイ記事を読んでいると、前の席に桜子が座った。

 

「桜子・・・ここは武蔵野市だサッシー、あんたの管轄外だよ」

「ここで毎日コーヒーを飲むのがあたしの日課なの」

「ふん、それじゃ仕方ないサッシー、ここのコーヒーは特別だからなサッシー」

「あの事件の話し、聞きたくない?」

「・・・あんたが話したいんじゃないのか?」

「図星ね、さすがムサッシーだわ」

そう言いながら紙の束をテーブルに置いた。

「マスター、私もブレンドコーヒーちょうだい」

ムサッシーは新聞をたたんで横の椅子に置き、紙の束を手元に引き寄せた。

 

某月某日

ウサピーの供述

「あの日は本番30分前に野外ステージ横の仮設テントに行きましたピー。朝からお腹の調子が悪くて休みたかったのですがピー、代わりの人が居ないとの事でしたのでピー、何とか頑張って吉祥寺までやってきましたピー。

家は上石神井なので、自転車で来ました。10分くらいで着きました。

本当は2時間前に入ってリハに参加しなければいけなかったのですが、お腹の調子が悪かったので・・・

 

つづく

 
・・・東野圭吾の真似して書き始めたのはいいけど、やっぱり難しい・・・
最後まで書き続けられるか分からないけど、長い目で見てやってくださいm(_ _)m

 

 

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