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私はその日アキラスタジオで妖怪アニメの絵コンテを描いていた。

玄関先でコトリと音がしたので、私はトイレに行くついでに玄関を確認した。

ドアのポストから中に入れたのだろう、一通の茶封筒が靴の上に落ちていた。

宛名も差出人名も何も書いていない茶封筒。

中には子供の字で書かれた手紙が入っていた。

以下に書き記すのが、その文面である。

 

 

同じような毎日。

ため息をつきながら小学校への道を歩く。

この道を歩くのが楽しかったのは何年前のことだろう?

あの時あんな事を願わなければ、今頃俺は結婚して子供もできているだろう。

そうだ、俺はサッカー選手になりたかったんだ。

Jリーグに入って日本代表に選ばれていたかもしれない。

あの時あんな事を願わなければ・・・

 

あの日俺は不安だった。3学期が終わりに近づいて、4月からは中学生。

小学校時代があまりにも楽しかったから、中学生になるのが不安だった。

小学6年生は学校の中で威張れるが、中学生になれば先輩がたくさんいるから威張ることも出来なくなるだろう。サッカーだって小学校では俺が一番うまいが、中学校ではそうはいかないだろう。そんな事を考えると不安だった。

このままずっと6年生が続けばいいと思った。一生6年生でもいいと思った。

 

あの日、学校からの帰り、男が空き地に立っていた。知らない男だったが、優しい声で話しかけてきた。なぜか俺は思いを打ち明けた。

「ずっと小学6年生が続けばいいのに・・・」

男は頷いて「キミの願いを叶えてあげよう」と言った。

まさかそれが本当になるなんて・・・

それから卒業式までは何事も無く過ぎた。しかし卒業式の翌朝目覚めると、俺はまた小学6年生に戻っていた。

毎年卒業式の翌日は6年生の始業式。

そうやってもう10年以上経ってしまった。

 

この先俺はどうすれば

 
 

そこで手紙は唐突に終わっていた。

これは何だ?妖怪の仕業か?

真実の話しなのだろうか?

アキラスタジオの側に小学校があるが、そこの生徒の誰かだろうか?

絵コンテが終わって時間が出来たら、朝方小学校の校門前に立ってみよう。

ため息つきながら登校してくる6年生を探すために・・・

 

 

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