おヨネがいつも着替えの服と自転車を置いてある廃屋
楽園ホームからそこまで自転車でやって来て、17歳に変身する
「ゴクラクゴクラクナムアミダブツ〜〜〜!」
魔法の言葉を唱えて数珠を振り回すと変身できるのだ
17歳用の服に着替えて、練習スタジオに行こうとした時、廃屋の中に五六人の男たちが怒鳴り合いながらなだれ込んできた
あわてて柱の陰に隠れるおヨネ

「あんなことしたらまずいんじゃないか、えっ?」
「ホントだよな〜警察署長の息子が万引きなんてチャチなことやるんじゃねえよ」
突き飛ばされて転がる男
「ごめんなさい、すいません、品物は返します、お金は払います」
転がって泣きそうな男はクレイジーナイトのリーダー、ポール大分だった
取り囲んでいるのは、この町の暴力団、青森組のチンピラ連中だ
「品物返したら、ごめんなさいで済むのか?」
「それじゃ、お前の親父の意味が無いんじゃねえか?」
「そうだよ、悪い奴を捕まえるのが警察署長の仕事だからな」
「おい、ちょっと電話しろよ、警察署長に言ってやらねえとな、お前の息子が万引きしたって」
「そりゃいいや」
あわてて立ちあがるポール大分
「ごめんなさい、それだけはやめてください!お金なら幾らでも払います」
ポールはポケットから分厚い財布を取り出して中から一万円札を出そうとした
しかし、財布ごと取られてしまった
「こいつは取りあえず預かっておく、しかし、それだけで許してもらえると思ったら甘いぜ」
「じゃあ・・・どうすれば許してもらえるんですか?」
「腕の一本でも、もらおうか」
「う・・・腕?まさかそんな・・・」
両側から腕を掴まれるポール、鳴きながら哀願
「やめてください〜〜そんなことされたらギターが弾けなくなります〜〜!」

「やめるんじゃい!」
突然現れるおヨネ
長い棒を右手に持っている
青森組の連中とポールがおヨネを見た
「お・・・お前は?ハニーパイの・・・」
ポールがすぐにおヨネに気付いた

「ポールさん、万引きするなんて、あんたも情けない男じゃのう!さあ、あたしが一緒に行ってやるから、お店の人に謝るんじゃよ」
「なんだ、この女?」
チンピラ連中がすばやくおヨネを取り囲んだ

おヨネは長い棒を構えて
「やめておきな、あたしは薙刀三段だよ」
一瞬ひるむチンピラ連中
「ふん、こっちは五人だ、こんな女に負けるわけがない、みんなやっちまいな!」
「オー!」
一斉に掛かってくるチンピラたち
しかしおヨネの薙刀の威力も素晴らしい、おまけに若い肉体
あっと言う間に一人二人と倒していったが、結局捕まり壁に頭打って気を失ってしまった
ポールはなんにもしていないのに気を失っていた
チンピラたちはおヨネとポールを縄で縛り、青森組の事務所に連れて行った

組長は留守だったので、二人を床に転ばせたまま、チンピラ連中はポールから奪い取った金を持って飲みに行ってしまった、転ばされている間に、おヨネの変身時間が過ぎてしまい、お婆さんの姿に戻ってしまった

帰ってくる組長、部屋はすでに暗くなっている
明かりを付け、転がっている二人を見て組長はびっくり
明るくなったので、おヨネは目を覚ました、しかしポールは気を失ったまま

「あれ?ここはどこじゃ?」
転がっているおヨネを覗き込んでいる青森組長、おヨネ気づいて
「あんた、誰じゃ?」
覗き込んでいた青森組長、目をパチクリして
「おヨネちゃんかい?」
「う?・・・いかにも・・・」
青森組長、頬を緩めて
「俺だよ、坂下の太郎だよ」
おヨネも目をパチクリして、組長の顔を見た
「太郎・・・坂下の・・・藁ぶき屋根の汚い家に住んでいた・・・ウンコ垂れの太郎か?」
「ウンコ垂れは余計だけど、太郎だよ、思い出したかい」
そう言いながら縄をほどいてくれた、ポールはホッタラカシだけど・・・
「ここは、どこじゃい?」
「青森組の事務所だよ、俺はいまここの組長なんだよ」
「ふ〜ん・・・ウンコ垂れの太郎がヤクザの組長か・・・」
「そんな嫌そうな顔しないでくれよ・・・いろいろあってさ・・・ここの先代の組長には世話になったから・・・」
「弱い物いじめして喜んでるってわけなんだな・・・泣き虫だったくせに・・・よくあたしが助けてやったよね、忘れてないだろうな」
「覚えてるよ・・・おヨネちゃんは気が強かったからな・・・しかし、なんでこんなとこで縛られていたんだ?」

おヨネは廃屋であったことを説明した、変身のこと以外はね
「そうか、こいつは警察署長の息子か・・・馬鹿な奴だな」

「馬鹿な奴だけどさ、まあ、今回は許してやっておくれよ、あたしが叱っておくから」
「分かった」
組長はポールの頬を平手打ちして目覚めさせ、外に蹴り出した

「もう二度と万引きなんかするな!今度やったら生きて帰さないぞ!」
ポールは悲鳴をあげながら逃げ去った

「ありがとう太郎、すまなかったね」
組長は子供のようにニコニコしながら
「何か困ったことがあったら、いつでも言ってくれよ」
おヨネ、ちょっとムスッとして
「ヤクザに頼むことなんか無いよ」
そう言いながら颯爽と帰って行った
おヨネを見送りながら首を傾げる組長

・・・しかし、なんでミニスカートなんだ?・・・おヨネちゃん・・・

17歳の服装のままだってことに、おヨネ気付いてなかった・・・


つづく



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