町長、助役、警察署長、教育委員会委員長、高校校長などなど、町のお偉いさんの昼食会

ポールのパパ、警察署長が何気なく切りだした
「確かに、ロックなんてうるさい音楽は非行への一歩かもしれませんなぁ、しかし、中には真面目に活動している若者もいるかもしれませんよ、ロックなんてやめろと言ったら、ホントに非行に走ってしまうかもしれませんぞ、そんなこと可哀そうでしょう?」
みんな無言で黙々と昼食
「公民館で一日だけロックバンドコンクールやったって・・・ねえ?…大目に見てもいいですよねぇ?」
みんな無言
肉を飲み込んだ町長、ジロッと署長を睨んで
「・・・一人くらい非行に走ったって、いいんじゃないの」
「は・・・はあ・・・」
町長下品な音を立ててお茶を飲んだ
署長の反抗もここまでか・・・
「いや・・・あの・・・町長、ちょっと聞いてください・・・」
町長大きな音でゲップをした
何も言えなくなってしまう署長
「今日の肉は固かったなあ・・・」
町長の意見にうなずく助役と委員長ほか一同

ドアをたたく音
返事を待たずにドアが開いた
そこに立っていたのは、おヨネ婆さんと青森組組長ウンコ垂れの太郎
一瞬ドキッとなる一同、おヨネ婆さんに関しては何も感じないが、青森組組長にはみんな多少なりとも弱みを握られている
まず町長が口火を切った
「組長、今日はなんだね?ちゃんとアポを取ってもらわんと・・・」
組長、一同を見回す、思わず顔を伏せる一同
「私は今日はこの方の付き添いです」
「付き添い?」
おヨネ婆さんが一歩前に出る
誰だこの婆さん?という表情で一同見る

「あたしは名もなき婆さんです、今日はひとつ提案を持ってきましたのじゃ」
そう言いながら、懐から一枚の紙を取り出し広げた
「みなさん、これを見てくだしゃれ」
その紙には、こう書かれてあった

チャリティーロックバンドコンクール
賞金 一千万円
町立公民館にて

「町長さん、チャリティーですじゃ、人助けのためにロックバンドコンクールをやりたいんじゃ、これだったら、公民館使わせてもらえるじゃろう?」
町長顔を真っ赤にしながら立ちあがり
「チャリティーだろうとミルクティーだろうと、ロックなんかのために公民館は使わせない!その日は演歌ショーをやるんじゃ!」
青森組組長がおヨネの前に出て、町長を睨みつけた
「うっ・・・」
ヘビに睨まれたカエルのようにドサッと椅子に崩れ落ちる町長
「わ・・・分かった・・・」
おヨネ、目をキラキラさせて
「分かったって、どういうことですか?ロックバンドコンクールのために公民館を使って構わないってことですか?」
「あ・・・ああ・・・使って構わない・・・」
「分かりました、それでは失礼いたします」
おヨネと組長満面の笑顔で帰っていった

ドッと疲れてゲップも出ない町長
署長は心の中で喝采を叫んでいた
・・・権蔵には俺が町長を説得したって言っておこう、ウヒャヒャ・・・

役場から出てきたおヨネと組長、立ち止まって
「太郎ありがとう」
「おヨネちゃんの役に立てて嬉しいよ」
「フン!ホントはウンコ垂れなんかの力を借りたくなかったんだけどね、まあ今回は仕方ないか・・・しかし、太郎は町長のどんな弱みを握っているんじゃ?あんたに睨まれただけでションベンもらしとったぞ」
「ハハハ、もらしはしないだろうけどさ、あいつが町長になれたのも、俺のおかげだからな」
「フフッそうかい・・・どうだ、あんみつ奢ってやろうか?」
「ホントかい!?やった〜〜!おヨネちゃんに奢ってもらうのは初めてかな」
「行くぞ!」
「はい!」
金魚のフンみたいにおヨネの後を付いていく組長
ふたりのおかげで、無事ロックバンドコンクールは開催されることになった 


つづく


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