ロックバンドコンクールの参加出場者名簿を見て、長宗我部は愕然とした
鹿児島ケンが昔の仲間を集めて参加していたのだ
・・・あいつは昔ジャズバンドをやっていたと聞いたことがある・・・
おヨネが優勝することはありえないが・・・あいつだったらもしかして・・・

長宗我部はケンたちの楽屋に忍び込み、ケンのいつも持っている水筒に睡眠薬を入れた

・・・これで、大丈夫だろう・・・

廃屋で 戦うシロとクロ
公民館にたどり着くおヨネ
玄関で香川たちが待っていた

「ヨネちゃん待ってたよ、もうすぐ俺たちの出番だから、すぐに準備して!」
「分かった、ごめんよ、とりあえずご不浄に行かせておくれ」
荒い息でトイレに駆けこむおヨネ
突然、心臓が止まるような衝撃に襲われる
ガクッと膝をつくおヨネ

廃屋ではクロが優勢だった
シロの尻尾を噛んで引きづり回していた
苦しそうなシロ

おヨネも苦しんでいた
しかし、どうしてこんなに苦しいのか、おヨネには分からなかった
突然変身が解けてお婆さんに戻った
「こ・・・これは・・・?」
するとすぐにまた17歳の少女に戻った
しかし苦しいのは変わらない
便器に座ってゼエゼエ荒い息のおヨネ

客席では長宗我部社長がニヤニヤしながらコンクールを見ていた
そんな、長宗我部の身体にも異変が現れた
ダラダラと汗が流れ、手足が震えた
「どうしたんだこれは?」

シロとクロの戦いは一進一退
シロが危機に陥ると、おヨネの魔法に影響が表れ、クロが危機に陥ると、長宗我部の魔法に影響が表れた

長宗我部は立ち上がった
ふら付きながらトイレの個室に駆けこんで、崩れ落ちた、頭がガンガン痛い、おヨネと同じように老人に戻ったり若返ったりした
壁一枚向こうでは、同じようにおヨネが苦しんでいるのを長宗我部は知らなかった

おヨネのこもっている個室の前に、神奈川マリが来ていた
「ヨネちゃん大丈夫?便秘?早くしないと出演時間になっちゃうわよ!」
苦しむおヨネの頭の中に、マリとは違う誰かが呼びかける声が聞こえた
「だ・・・だれ?」
それはシロの声に似ていた

助けて・・・おヨネさん・・・助けて・・・

クロとの戦いで苦戦しているシロの心の叫びだ!

おヨネはすっかりお婆さんの姿に戻っていた
苦しみながら個室前のマリに叫んだ
「廃屋に行って!白いネコを助けてあげて!早く!」
「何言ってるの、ヨネちゃん、ネコなんか助けてる場合じゃないんだけど・・・早く出て・・・」
「いいから!お願い!理由は後で言うわ、早く廃屋に行って白いネコを助けて!」
その必死な言い方に、真剣なものを感じたマリは、それ以上聞くのをやめて、とりあえずトイレを飛び出した
トイレの前では香川たちが待っていた
「ヨネちゃんは?」
マリは香川の質問は無視して公民館から駆けだし、廃屋目指して走った


つづく



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