人魚豚「どういうことだそれは?」

ウミウシ「まあ、それは後のお楽しみということにしておきましょう」

人魚豚「ふん、ウミウシのくせに勿体つける奴だ」

海亀爺さん「お〜〜お〜〜♪ こんなに流れが速いと気持ちいいですなあ〜、どうしました人魚豚さん、不機嫌そうな顔をして、人生いい時もあれば悪い時もある、だからこそ楽しく生きて行こうじゃありませんか、ほら、歌でも唄って〜、お〜〜♪お〜〜♪」

人魚豚「また騒がしい奴が現れたな・・・」

海亀爺さん「あなたあたしが何歳だと思います?もう250歳ですよ、それでもこんなに元気だ、元気でいるために何をしていると思いますか?」

人魚豚「・・・知らねえよ」

海亀爺さん「何もしていないんですよ、何もしないことが一番なんです、だからいまのこの状態が最高ってことですな、ハハハ、何もしないで流れに身体を任せる、これが一番。何かしてごらんなさい、一時楽しい気分になるかもしれませんが、楽しい時は長くは続かないもんです、すぐに悲しい気分になる、楽しい気分を知っているだけに、悲しい気分は余計落ち込む、だからこそ、何もしないでいるんです、楽しいことも悲しいことも何も知らずに生きていくんです、それが長生きの秘訣です。あなたは何かを探しているみたいですね、そう、顔に描いてある、しかし、聞いてください、それが本当に見つかると思っていますか?もしかしたら見つからないかもしれない、その時あなたは落ち込むでしょうね、落ち込んで死にたくなるかもしれない。だからあたしは言うんです、何もしないのが一番だって」

人魚豚「うるせえ爺さんだな、あんたの人生観を俺に押し売りしないでくれ、俺は俺のやりたい事やるだけなんだ、落ち込もうとどうしようとあんたには関係ない」

海亀爺さん「・・・ああ、またやってしまった・・・何もしないで生きていくつもりなのに、あなたに話しかけて怒られて嫌な気持ちになってしまった・・・あたしだけじゃなくて、あなたまで嫌な気持ちにさせてしまうなんて・・・楽しい時の後にはこうして悲しい時がやってくる・・・未熟だ、あたしは未熟だ・・・こうなったら死んでお詫びをします、う〜〜〜〜う〜〜〜」

人魚豚「待ちなよ爺さん、自分で自分の首を絞めるこたぁねえだろ、止めろって!」

海亀爺さん「あああ・・・助けられてしまった・・・こんな老いぼれの亀に優しくしていただいて申し訳ありません、あたしなんか生きている価値の無い亀です、どうか死なせてください、う〜〜〜う〜〜〜・・・あれ?助けてくれないんですか?」

人魚豚「何なんだあんたは?ベラベラ喋ったあげく落ち込んで自分の首しめる亀なんて初めて見たよ・・・めんどくさいから、どっか行ってくれ」

海亀爺さん「まあ、そう言っても同じ海流に乗ってるんだから、どっか行ってくれと言われても難しいんですな・・・じゃあ取りあえず、お言葉に甘えて首を絞めるのは止めましょう・・・」

ウミウシ「長く生きている割には短気な性格なんですか?海亀さん」
海亀爺さん「はあ・・・よくそう言われます・・・」

人魚豚「さっきまでの勢いはどこ行ったんだ、笑っちゃうね」
ウミウシ「そんなこと言っちゃ可哀そうですよ、海亀さんだっていろいろ悩みはあるでしょうから、聞かせてください、あなたの悩みを・・・」

人魚豚「聞くのかよ」


つづく

 人魚象「もしもし人魚豚さん、ちょっとよろしいですか?」
人魚豚「んん?何だい象さん」
人魚象「失礼だとは思ったんですが、先ほどからのタクシー運転手さんとのやりとり、聞いてしまいました、記憶の果て海に行くと言うお話しですが・・・」
人魚豚「ああ、そうだよ、あんたが連れて行ってくれるのか?」
人魚象「いえいえ、私はタクシー運転手じゃありませんので、それは無理なんですが、実は良い方法を知っているんです、ここから記憶の果て海までは直線距離で千キロほどでしょうか、失礼ですが、人魚豚さんの水泳能力では大変な旅になると思います、しかし、比較的楽に行ける方法があるのですが・・・お聞きになりますか?」
人魚豚「そんないい方法があるのなら教えてくれ、しかし金は払わねえぜ」
人魚象「いえいえ、お金なんて要求しません、記憶の果て海の途中にある街に、私の親戚がいるのですが、そこまで、この荷物を運んでもらえるのならば、お教えしましょう」

人魚象の横に小さなカバンが置いてあった

人魚豚「それくらいならたやすいことだ、こう見えて俺は優しい豚なんだ」
人魚象「ここから西に向かうとサザエ岩と言うのがあります、丁度その上を海流が通っています、それに乗れば楽に記憶の果て海まで行けること請け合いです」
人魚豚「なるほど、それはいい情報だ、早速行ってみるか、ありがとうよ、じゃあ荷物渡しな」
人魚象「ありがとうございます」

人魚豚はカバンを受取り、西に向かって泳いだ
サザエ岩はすぐに見つかった、その名の通りサザエの形をしている
南から北に向かって海流が通っていた
人魚豚は海流に乗り北へ向かった
横になっているだけで、海流が目的地まで運んでくれるはずだった・・・

人魚豚「こんな簡単な方法があるんならバスなんか必要ねえんじゃないか、フフフ、いい情報を教えてくれたぜあの象さん」
「豚さん単純ね」
人魚豚「なんだ?いましゃべったのは誰だ?」
「あたしよ」
声はカバンの中から聞こえた
人魚豚はあわててカバンを開けた
中に入っていたのは綺麗な青色のシマが入ったウミウシだった

ウミウシ「豚さんこんにちは」
人魚豚「なんだお前は!?荷物って言うのはウミウシだったのか」
ウミウシ「あたしの名前はキャシー、大事に扱ってね」
人魚豚「もしかして俺をタクシー代わりにしやがったのか?ふざけんな!」

人魚豚はウミウシが入ったカバンを放り投げた
しかし、海流に乗って人魚豚と同じスピードで流れていく

ウミウシ「あたしを邪険に扱わないほうがあなたのためよ」
人魚豚「偉そうに言うと食ってやるぞ!俺は偉そうな女は大嫌いだ」
ウミウシ「あら、男尊女卑?今時古臭い考えね、はっきり言わせていただきますけど、あたしたちウミウシ族はあなたたちが地上でブヒブヒ言ってるころから、この海で生活していたのですよ、あなたたち人魚動物はいわば新参者、分をわきまえて少し謙虚にしていただきたいですわ」
人魚豚「ピーピーうるせえ奴だな、俺たちはお前と違って進化したんだ、何万年も形の変わらねえお前たちよりよっぽど偉いんだぞ」
ウミウシ「進化なのかしら?もしかして退化かもしれなくてよ」
人魚豚「しれなくてよ・・・ふん!そういう口の聞き方がムカつくっていうんだ、とっととどこかへ行ってくれ!お前なんかと口を聞きたくも無い!」
ウミウシ「どうしてみんながこの海流に乗らないでバスを利用しているか、知らないみたいね、あなたはあたしが居ないと記憶の果て海には行きつけませんのよ、行きつけないどころか、トンカツにされて食われてしまうかもよ、フフフ」
人魚豚「どういうことだそれは?」


つづく



 ザトウクジラバスが停留所に到着した

人魚豚「世話になったな、ありがとうよ」
ザトウクジラ「これからの旅、気を付けてください」

記憶の果て海までのチケットを買うためにターミナルに入った
広いターミナル内は閑散としていた
まっすぐ窓口まで泳いだ

人魚豚「記憶の果て海まで大人一枚」
窓口にいるキュートな人魚牛の姉ちゃんがニコニコと答えた
人魚牛「ごめんなさい、いまチケットは販売してませんの」
人魚豚「販売してない?そりゃどういうことだ?」
人魚牛の姉ちゃんは涎を垂らしながら申し訳なさそうな表情で人魚豚を見つめた
人魚牛「三か月前記憶の果て海に行ったバスが戻ってこないんです・・・そんなわけで、現在運航が中止されてるんです、ごめんなさい」
人魚豚「代わりのバスは無いのか?」
人魚牛「はい、申し訳ありません、バスが帰ってくるまで待っていただくしか無いんですの」
人魚豚「いつ帰ってくるんだ?」
人魚牛の口から涎がダラダラ流れた、
泡になった涎は水中を漂い、窓口の隙間を通って人魚豚のほうに迫ってきた
人魚牛「何度も連絡しているんですが、応答が無いんですの、そんなわけでいつ帰ってくるか分からないんです、そんなわけでいつ出発できるかも分からないわけで・・・モォ〜〜〜」

人魚豚は周りを漂う涎を交わしながら
人魚豚「じゃあ、他に記憶の果て海に行く方法はどうだ?他のバス会社とかタクシーとかそんなのは無いのか?」
人魚牛「タクシーなら、ターミナルを出て右に泳いで行ったところにタクシー乗り場がありますわ」
人魚豚「そうか、ありがとよ、しかしその涎は何とかならないのか?」
人魚牛「仕方ありませんの、牛ですもの」
人魚牛は頬を染めて小首を傾げた

タクシー乗り場には一頭のイルカがうたた寝していた
人魚豚「おい、起きろ!」
蹴飛ばすとイルカタクシーはビクッと起き上がった
イルカ「ああ、もう朝か・・・それじゃあ仕事に行ってくるよ」
人魚豚「おい、お客だ!」
イルカ「あっ!すいません、お客さんでしたか、寝坊してかみさんに起こされたと思って慌ててしまいました、うちのかみさん怖いんですよ(あんた今日はしっかり稼いでこないとうちに入れないからね)なんていつも怒られるんですよ、あたしだってね、遊んでばかりいるわけじゃありませんからね、そりゃ確かに仕事サボってパチンコしたりもしますよ、でもねいつも200円だけですよ、それ以上は使いませんからね、何たって一日の小遣いが食費入れて600円ですからね、あんまりパチンコに使うと飯も食えねえってザマですわ、まったく情けないったらありゃしません、タクシー仲間の付き合いで飲みに行くなんてこともできませんしね、いつも(今日は結婚記念日だから早く帰らなけりゃいけないんですよ)なんて誤魔化してね、結婚記念日一年に何回あるんだなんて笑われたりす始末でさ、そのくせかみさんの奴、孫には甘くてね、高いおもちゃなんかすぐに買ってやったりするんですよ、そりゃあたしだって孫は可愛いですよ、おもちゃだって買ってやりたいですよ、しかしねあたしの小遣いは一日600円なんでね、あんまりパチンコに行くと飯も食えないってありさまですからね・・・あれそう言えばお客さんどちらまで?」
人魚豚「いつまでベラベラベラベラしゃべりやがる、あんたの小遣いが一日600円なんてこたあ、俺には関係無いんだ、そんな文句はかみさんに言いやがれ!記憶の果て海までだ!」
イルカ「えっ!?お客さんもう一回言ってもらってもいいですかい?」
人魚豚「耄碌ジジイか!記憶の果て海だ!」
イルカ「お客さん、そりゃいけねえ、二週間前もそこに行ったタクシーがいるが、まだ戻っちゃこないんだ、記憶の果て海には行っちゃいけねえってタクシー連中はみんな言ってます、あたしだってね、うちに帰りゃ可愛い孫が三人もいるんだ、生まれて70年、もう少し生きていたいですよ、パチンコだってやりたいし、いくら文句言われてもね、かみさんを泣かすわけにはいかねえってもんでさ・・・お客さん、どんなにお金を積まれてもそこには行けませんよ、勘弁してくだせえ」

悲しそうな顔で何でも頭を下げるイルカにそれ以上文句を言う気にもならず
人魚豚はタクシーを諦めた

人魚豚「仕方ねえ、バスが戻ってくるのを待つしかないか・・・」


つづく

 時は未来
地上は生存に適しない場所になってしまった
21世紀当時、地球表面積の30%ほどあった陸地は、1%程度に減ってしまったと推定されている
海から生まれた生命は、海に戻っていった
地上で馬と呼ばれた生物は、上半身は馬のままだが下半身は魚になり。水中生活に適応して人魚馬となった
犬は人魚犬に、猫は人魚猫に、猿は人魚猿に、象は人魚象に、豚は人魚豚となった

ザトウクジラの背中に乗った人魚豚は、南半球に残っているといわれる大陸を目指していた
ザトウクジラは長距離バスの役目を果たしているのだ
しかし、今乗っている客は人魚豚ひとりだけ
ザトウクジラは退屈したらしく音痴な歌を唄い始めた

ザトウクジラ「ラララ〜〜〜海は広い〜〜〜ラララ〜〜〜どうして〜〜〜こんなに〜〜〜広い〜〜のか〜〜〜ラララ〜〜〜♪」
人魚豚「うるさい!音痴な歌なんかやめろ!」
ザトウクジラ「ラララ〜〜〜私は〜〜〜音痴じゃないよ〜〜〜♪」
人魚豚「音痴だよ!それが音痴じゃないって誰か言ってるのか?」
ザトウクジラ「お客さん機嫌悪いみたいですね?ラララ〜〜〜♪」
人魚豚「音痴な歌を聞かされたら機嫌も悪くなるってもんだぜ、おまけにずっと同じ風景ばかり見ていたら飽きてくるってもんだ・・・次の停留所までどれくらいだ?」
ザトウクジラ「あと30分くらいだよ、ラララ〜〜〜♪」
人魚豚「まだ、そんなにあるのか・・・」
ザトウクジラ「付いたら起こして上げますから、それまで寝ていたらどうですか?そんなにイライラするのは睡眠不足なんですよきっと、ラララ〜〜〜♪」
人魚豚「このバスに乗ってからもう10時間、その間8時間は寝てるだろうな、もう寝すぎたぜ・・・」
ザトウクジラ「お客さんはどちらまで行く予定ですか?」
人魚豚「記憶の果て海までだ」
ザトウクジラ「記憶の果て海!また遠くまでいくんですね!観光ですか?」
人魚豚「そんなとこまで観光に行く奴がいるのか?」
ザトウクジラ「ハハハ、いないでしょうね」
人魚豚「記憶の果て海が最終目的地ってわけじゃない、俺は大陸を探しているんだ、謎の大陸ムーだ・・・記憶の果て海の向こうにムー大陸があるって話しを聞いたことがあるだろ?俺はそこまで行きたいんだ」
ザトウクジラ「ああ、それなら聞いたことがありますよ、ラララ〜〜〜♪こうやって長距離バスをやっていると、いろんな噂話しを聞きますからね、でも、私はやめたほうがいいと思いますよ・・・」
人魚豚「ムー大陸を探しに行った探検家は誰ひとり戻ってこない・・・そう言いたいんだろう、俺だってそんなことは知っている、しかし誰も戻ってこないってことは、そこが素晴らしい場所だってことじゃないのかい?」
ザトウクジラ「さあ・・私には分かりませんねぇ、海を泳ぎまわるクジラたちでさえ、そんな大陸を見たものは誰ひとりいないんですよ、お客さんはホントにムー大陸が存在していると思っているんですか?」
人魚豚「俺はあると思っているさ、だからこうして故郷を捨ててやってきたんだ、あんたは俺をただの風来坊だと思っているかもしれないが、俺は故郷では成功者で通っていた、だが、つまんないことでちょっとしくじっちゃってな、それがひとつの切っ掛けになったんだが、子供のころからの夢だったムー大陸を探しに行こうと思い立ったんだよ」
ザトウクジラ「なるほど、子供のころからの夢ですか、そうするとあの伝説を信じているってことですね?」
人魚豚「もちろんだ、それがなきゃムー大陸を探しに行こうなんて思わない」
ザトウクジラ「信じてるんですな・・・しかし、それが無駄だと分かったら・・・辛いでしょうね」
人魚豚「無駄かどうかなんて、あんたには分からないだろ!ただの長距離バスのくせに偉そうなことを言うな」
ザトウクジラ「お客さん、そうイライラしないでくださいよ、ほら、話しをしているうちに次の停留所が見えてきましたよ」


つづく



サルルくんのぬいぐるみ

 

ママが行方不明になってしまったの〜〜〜!」

そう言って、人魚ウマのピー子さんがブータくんのおうちにやってきました

ブータくん、サルルくん、カッパーくんは緊張して立ちあがりました

 

「大変なのよ〜〜〜〜!
昨日、あたしは夕方お店を開けて、お通しを作ってたんですの

その日のお通しはマグロにしようと思ってね、マグロの切れ端を一口サイズにカットして、ショウガを薄く千切りにして、お鍋に煮汁を沸かして、マグロとショウガを加え、煮立ってから落とし蓋をして弱火で10分以上煮込んだら出来上がり〜〜なんてことしながら開店準備してたんですのよ、それでもママが来ないから、あらまたお寝坊してるのね〜〜なんて思ってたの

だからその時はあんまり気にしてなかったの、

常連の人魚ライオンの博士がやってきて、いつものやつ〜〜とか言うから、

いつも飲んでる焼酎のお湯割りを出してあげてさ、

今日もお忙しかったんですか?

ああ、ぼちぼちだね〜

なんて話しながら、あたしはお料理作って、博士はお湯割り飲んでたの

その後、人魚ハトのクックさんがやってきて

チーママ知ってる?

なんて言うから

あら、なんですの?なんて言ったら

クックさんハト胸突き出して

北の町で無免許クジラが酒気帯び泳ぎでコンビニに突っ込んだんだよ

って言うからびっくり!

博士もびっくりして

最近無免許クジラが多いんだよなぁ、ああいう手合いに限って、アクセルとブレーキを間違えるんだ、なんて言うから、

やっぱり、クジラはマニュアルだよね、オートマだから間違えるのよ〜なんてしばらく三人でその話題で盛り上がっちゃってさ、ママのことすっかり忘れちゃったの

気が付いたら10時過ぎてて

あら、ママ本当に遅いわね〜って、ちょっと心配になって電話してみたのよ、何回も何回も呼び出し音鳴らしたけど、それでもママ出ないし、博士が

焼き鳥盛り合わせ〜なんて言うから、電話切って焼き鳥作ってたのよ、そしたら4人連れのお客さんが入ってきて、大急がし、クックさんは飲みすぎちゃってお店の中飛び回るし、博士は大きな声でライオンキングの歌を唄うし、4人連れの客は女のことで喧嘩始めるし、もう大変〜〜!そんなわけでママのことすっかり忘れちゃって、閉店時間来たから、みんなに帰ってもらって、火を消してお店閉めたの

明日はきっと来るわよね

なんて一人で勝手に思いながら帰ったの・・・

帰ってからお茶漬け食べながら夜中のテレビ見て寝たのよ〜

朝起きてから、ちょっと心配になって、ママの家まで行ってみたのよ、そしたら鍵がかかってるし、ママはいないし・・・

あら大変!もしかしてこれは事件?

って思って、ブータくんのところに来てみたの」

話し終わってコップいっぱいの水を飲んで落ち着いたピー子さん

 

ブータくんたちは何も話すヒマもないまま・・・

 

 

つづく

 

 

 生命は海で生まれ、海に帰る

ここは海の中のマーメイドタウン
地上に住めなくなった動物たちは、また海に帰っていきました
上半身は動物、下半身は魚
つまり、人魚の動物版、アニマルマーメイドです

人魚ブタのブータくんは10歳の男の子
10歳だけど詩人です

時々海面から顔出して空を眺めます
キラキラ輝く星が大好きなブータくんなんです

そら そら そら
ほし ほし ほし
ほしがおちるとひとでになる
ほしがたくさんおちると
うみのなかは
ひとででいっぱい

まあ、10歳の男の子の詩ですから
大目に見てください

ブータくんの彼女は、人魚ゾウのパオルちゃん10歳
パオルちゃんはとってもオシャレな女の子
アイドルを目指している
でも、ブータくんのことが大好き

「彼氏なんていないですよ〜ぜんぜんもてないし〜〜」

アイドルなので、一応そう言ってる

「週刊誌に写真撮られたらどうしよう〜〜」
そんな心配しているけれど、まだ小学生だから週刊誌に載るはずがない

ブータくんの友達は、人魚カッパのカッパーくんと、人魚サルのサルルくん
みんなおんなじ小学生

カッパーくんは女好き
サルルくんは恥ずかしがり屋のオタク少年
実は三人はマーメイド少年探偵団なのです!

今日も三人で集まって、ブータくんのおうちで遊んでいました
ブータくんは詩を書いて
カッパーくんは女の子にラブレター書いて
サルルくんはアニメ見てました

そこに人魚ウマのピー子さんが駆けこんできました

「ブータくん大変!事件よ事件!」

人魚ウマのピー子さんは近所の居酒屋のチーママです

「ママが行方不明になってしまったの〜〜〜!」

三人は立ち上がりました
「ボクに任せなさい!」

マーメイド探偵団は事件を解決できるのでしょうか?


つづく




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