タイムマシン ACT3

19歳の俺の夢はフォーク歌手になることだったので、東京でデビューさせると嘘を言った
初心な19歳の俺はすぐ騙されて付いてきた
16歳の彼女が住んでいたというN市にマンションを借りて、59歳の俺と19歳の俺の同居生活が始まった
19歳の俺は、59歳の俺を自分自身の未来の姿だとは思っていないし、想像することも出来ないだろう
まず、19歳の俺と16歳の彼女の出会いを考えないといけない
出会いはやはり大切だ、これで失敗すると台無しになってしまう
自然に出会う、これが一番、自然・・・

26歳の彼女がスナックで働いている時に、いろんな話をした

彼女は東京郊外のN市で生まれ育った
3歳下の弟がいる
小学校入学前に父親が病死
その後、父親の経営していた小さな居酒屋をお母さんが切り盛りして姉弟を育てる
本人も大学進学資金のために高校へ通いながら様々なバイトを経験
しかし、無理がたたってお母さんが病死、弟は不治の病で寝たきり
大学進学を諦めた彼女は、弟の医療費のために昼は事務員、夜はスナックでバイトをしている
薄幸の乙女
それが彼の持っている情報だ

もし、16歳の彼女に19歳の彼が出会えば、彼女の不幸も少しは軽減するのではないか・・・
そう信じたい

19歳の彼が、借りたマンションで作詞作曲をしている間(本人はレコードデビューすることを信じ切っている)

59歳の彼は、病死した母親が経営していたという居酒屋を探した
N市の私鉄駅の駅前商店街の「みすず」と言う小さな居酒屋
すぐに見つかった、マンションから10分ほどのところだ
しかし、まだ4時、開店していない
仕方ないから本屋で時間をつぶすことにした
駅前の本屋に入ろうとしてびっくり
49歳の俺が本屋から出てくるところだった
あわてて隠れる59歳の俺
49歳の時、N市の会社に用事でよく行っていたことを忘れていた


つづく



 タイムマシン ACT2

前回のショートショートのつづきです
あれで終わりのつもりでしたが、続きを読みたいと言う知り合いからの強い要望で続き話しになりました(笑)
一応タイトルも「タイムマシン」ということにします

まず年代を決めます

彼のいる時代を2011年とします、2011年で59歳
スバル360で行った過去が40年前なので、1971年。19歳の彼を連れて行った先が2001年、
2001年と言えば、宇宙船ディスカバリー号が木製探査の途上にあった年である
2001年と言えば遠い未来に感じられた子供時代、しかし時はすでに2011年、あの鉄腕アトムに描かれたような空中ハイウェイのような未来図はどこにも無い・・・

ちなみにブレードランナーの舞台は2019年

閑話休題

2001年に話しを戻しましょう

2001年の出来事で一番記憶に残っているのが、911のアメリカ同時多発テロ事件だと思います
その日の記憶は私も鮮やかに思い出します、まだ中学生だった二男がテレビを見ながら、風呂上がりの私に「お父さん、いま飛行機がビルにぶつかったよ」と言いました「映画かなんかだろう」そう言ってテレビを見ると2機目の飛行機がビルにぶつかりました、衝撃の事件でした・・・

話しが横道にそれてばかりですいません

それではお待たせしました(笑)


彼は久しぶりにわくわくしていた
恋は片思い時代が一番美しい
彼の片思い相手が、いま16歳の姿で現れる
穢れを知らぬ少女
溌剌としたセーラー服姿で、59歳の彼と19歳の彼の前に現れるのを待っていた
16歳の彼女の通っている高校は私鉄沿線の学園都市と呼ばれる小さな駅から徒歩7分ほどのところにある共学の都立N高校
彼ら二人は校門が見渡せる場所にいた

19歳の彼は落ち着かない素振りで立っていた
それも仕方ないだろう、突然1972年の北海道の田舎から、こんな都会に連れてこられたのだ
彼の時代には存在しない物が、この時代には溢れている

つづく








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