菜緒子は困ってしまいました
宇宙人を信用したほうがいいのかしら・・・

「その薬って実験とかしてみたんですか?」

「下水で捕まえたドブネズミで実験したでしゅ!大丈夫でしゅた、実験成功でしゅ!」

「ドブネズミ〜?本当にそれで大丈夫なの?人間で実験したほうが良いと思いますけど・・・」

「それじゃ菜緒子さん実験してみてくれましゅか?」

「いや・・・私はちょっと・・・」

菜緒子はその場から逃げました。

カラスが鳴きました「カアアアア〜〜〜〜〜〜」



お母さんと一緒に夕食の支度をしていると、玄関ドアを叩く音が聞こえてきます。

「菜緒子、誰か来たみたいだね、ちょっと見てきてくれる」

「は〜い」

菜緒子が玄関に行ってドアを開けると、ハリネズミが居ました。

「ハリネズミ?なんでこんなところにハリネズミ?」

「お父さんだよ、ハリネズミだけど、お父さんだよ」と言いました。

「お父さん?どうしてハリネズミになったの?」

「隣の宇宙人が薬をくれてね、何の薬ですかって聞いたら、元気になる薬だって言うから飲んだんだよ、そしたらハリネズミになってしまったんだ」

「何でそんな簡単に飲むのよ!も〜〜〜〜あの宇宙人許さない〜〜〜〜〜!」


つづく





 「何が完成したんですか?」

「いじめ問題を根本的に解決する新薬でしゅ!」


「いじめ問題を解決?ホントにそんな薬が出来たんですか?」


「宇宙人ウソつかないでしゅ、ハハハハハハハハハ〜〜〜」

宇宙人の言うことなんか信じられないわ!
あら・・・こんなことじゃガウ子いけないかしら・・・
人を信じられなくなったら人間お終いよね・・・
いや、そんなことない、人じゃないし、宇宙人だし!
でも、ホントにいじめ問題が解決できるのなら、宇宙人でも信じてあげたいわ

「本当にいじめ問題を解決できるんですか?またこの前みたいに爆発したりしないでしょうね?」

「菜緒子さん、私たちを信用してくださいでしゅ〜〜、私たちは親日家なんでしゅよ、悪い事するはずないじゃないでしゅか〜〜」

「だけど、この前の原発で放射能ばらまいたじゃないの!反省してないでしょ!謝りにも来ないし!」

「遺憾の意は表明したじゃないでしゅか〜〜」

「それって謝罪したってこと?」

「謝罪じゃないでしゅ、遺憾の意でしゅ」

「何言ってるか分かんないわ!」

「そんなことどうでもいいじゃないでしゅか、いじめ問題は今の日本教育界に取ってヘンタイな・・・いや間違えた、タイヘンな問題でしゅよね、それを私たち宇宙人が解決しようっていうんでしゅよ、あんたがゴチャゴチャ言うのなら、私たちまた宇宙に帰ってしまいましゅよ、そしたらいじめ問題は全然解決しないでしゅよ」

菜緒子は困ってしまいました
宇宙人を信用したほうがいいのかしら・・・


つづく




 隣の家に変な人たちが住み始めた
母にいつも缶ビールくれる
菜緒子には「デート行こうでしゅ」としつこく誘う
宇宙人なのかも?

「あなたはもしかして宇宙人?」
「違うでしゅ〜〜〜、僕はアメリカ生まれの日系三世でしゅ」と首をふるのだが
その「でしゅ」言葉が怪しい。

毎日家の中で何か作っているような音が聞こえる。
今度は爆発騒ぎを起こさなければいいのだが・・・

その日も菜緒子はお母さんに頼まれて買い物
相変わらずお母さんは昼間から缶ビールを飲んでいる
アル中かも・・・

野良猫さんが寄ってきたので、持っていたグミを上げる
「にゃああ〜〜」
野良猫さんは美味しそうにグミを食べた。

隣の家の前を通った時、中から大きな声が聞こえてきた

「おおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜でしゅ〜〜〜」

また放射能が漏れたのかしら?

菜緒子はあわててドアを叩いた
「お隣さんどうしたんですか?大丈夫ですか?」

隣の人が中から出てきた
背の高い男の人と、背の低い小さな人
「とうとう完成したでしゅ!」
二人は手を取り合って踊りまわった

「何が完成したんですか?」
「いじめ問題を根本的に解決する新薬でしゅ!」
「いじめ問題を解決?ホントにそんな薬が出来たんですか?」
「宇宙人ウソつかないでしゅ、ハハハハハハハハハ〜〜〜」

やっぱり宇宙人なんだ・・・


つづく







宇宙人えりとガウ子いづ
生放送は大変だ〜〜〜
ガウガウ




8月9日(木)21時から
ニコニコ生放送の「アイドル生放送局」に出演します!
ガウ子のお話します
声優の尾崎えりと二人で出ます
見てください!


 ガウ子に登場する野良猫さんのお話しができました
ちゃんとセリフも入ってます

http://www.youtube.com/watch?v=hboWqwmhOLs



今週土曜日が公演初日ガウ!
楽しみですガウガウ!


 その日以来

お爺さんは起き上がるのも辛いようで、狩りに出なくなった

僕はお爺さんの代わりに毎晩狩りをして獲物をたくさん捕まえた

「お爺さん、ほら!こんなに大きなネズミ捕まえたよ」

お爺さんは横になったままニッコリほほ笑んで

「おチビちゃん、すごいのぉ、偉いぞ」

そう言って誉めてくれる

お爺さんに誉めてもらうのが、僕の一番の楽しみだ!

 

そんなある日

ネズミを捕まえて帰ってくると、オルゴールの音が微かに聞こえたような気がした

  僕は二階に駆けあがった


でも、お爺さんの姿はどこにも無かった

その晩僕は、お爺さんが帰って来てもすぐ分かるように、オルゴールの横で布にくるまって寝た

幾枚もの布から、お爺さんの匂いがする

涙が溢れそうになったので、オルゴールの蓋を開けた

オルゴールの優しい音色が廃屋の中に響き渡る

目を閉じると

雲の上を駆けまわるお母さんと、お爺さんの姿が見える

笑いながらチョウチョを追いかけるお母さん

お爺さんはウサギのようにぴょんぴょんお尻を振りながら走っている

良かった!お爺さんここに居たんだ!

僕は嬉しくなってふたりの走り回る姿をずっと見ていた

 

それからしばらくして廃屋は壊され

オルゴールの行方も分からなくなった

きっと今頃、お母さんとお爺さんは雲の上でオルゴールをきいているんだろうな・・・

 

スズメさん、お母さんとお爺さんに伝えてください

僕はふたりとも大好きです

だから、今はとっても寂しい・・・

でも、心配しないでください

この町にはガウ子さんもいるし、カラスさんもいるし、たくさんの猫たちもいます

みんな大好きです

誰も愛さないで、ひとりぼっちで生きていくなんて、無理だよね・・・

愛する人がいたから、楽しかったし、幸せだった、寂しくて悲しくて、泣きたくなることもあるけど・・・それは愛する人がいたことの証し・・・

 

愛すること、愛されること

それは、猫の人生にとって、大切なことだと思います・・・

ありがとうお爺さん・・・


おしまい

 

 朝からたくさん雪が降った日

雪は夜になっても降りやまず、縁の下より高く積もっていた

それでも、お爺さんは狩りに出かけようとした

ちょっと心配だったから、声をかけてみた

「お爺さん、今日は止めたほうがいいよ?雪はやみそうにないし・・・」

お爺さんは僕のほうをチラッと見て「大丈夫じゃ」と言って外に飛び出した

でも、体が半分以上雪に埋もれている

まるで海を泳いでいるみたいだ

僕は縁の下から首を伸ばして、お爺さんの姿が見えなくなるまで見守っていた

しばらくして、雪だるまみたいなお爺さんが戻ってきた

「やっぱりダメじゃ・・・」

体を震わせて雪を落とした

「おチビちゃんは、ずっとここにおったのかい?」

「うん、お爺さんが帰ってこなかったら迎えに行こうと思って、ここで待機してました」

お爺さんは嬉しそうに笑った

でも突然くしゃみをして体を震わせた

「仕方ないから、寝るとしようかの・・・」

「うん、それがいいよ、体が冷えちゃったんだね、きっと明日には雪はやむよ」

お爺さんは何度もくしゃみをしながら階段をあがっていった

 

その日もずっと雪は降り続き、縁の下から外を見ることもできなくなった

そしてまた夜が来たけど、お爺さんは二階から下りて来なかった

僕も狩りにいけないから、ソファで丸まって寝た

何もすることが無い時は寝るのが一番

猫はいつでも寝られるんだ・・・

 

お爺さんのセキの音で目覚めたのは

朝日が壁の隙間から差し込んでいる時だった

割れた窓から外を見ると、やっと雪が降りやんでいた

一面の雪が朝日にキラキラ輝いている

僕は階段の下まで行って声をかけた

「お爺さん大丈夫?・・・」

「・・・大丈夫じゃ・・・」

いつもの元気が無い

僕は心配だったけど、二階に上がるとお爺さんに叱られるから我慢した

その日は一日中、お爺さんのセキが聞こえてきた

そして、夜になってもお爺さんは下りて来なかった

お腹が空いていたので、僕は狩りに出かけた

 

獲物を捕まえて廃屋に戻ってきた、まだお昼過ぎだ

階段の下に行って、二階に声をかけた

「お爺さん!お爺さん!」

お爺さんのセキが激しく聞こえた

心配になって、叱られるのを覚悟で階段を上った

お爺さんは布にくるまって苦しそうにセキ込んでいた

「お爺さん!」

視点の定まらない目で僕を見上げたお爺さんの体は熱かった

「お爺さん、ネズミを捕まえたよ、食べてください」

お爺さんは力なく頷いて体を震わせた

僕は家の中にある古びた洋服や床に落ちてるカーテンなどを集めて、お爺さんの周りに置いた

「暖かくしないと治らないよ」

お爺さんはトロンとした目で僕を見上げて

「おチビちゃん・・・ありがとう」

お爺さんにありがとうなんて言われるのは初めてだ

僕は照れくさくて前足あげて立ちあがった

「お爺さん、僕はもうおチビちゃんじゃないよ、ほら、こんなに大きくなったんだ」

胸を張って見せた

「・・・ほんとじゃなあ・・・もうそんなに大きくなっていたなんて・・・気付かなかった・・・それじゃこれからは何と呼ぼう?・・・おデブちゃんかな?」

「それも嫌だな・・・今まで通りおチビちゃんでいいよ」

お爺さんは微笑んだ

「おチビちゃん・・・オルゴールを聞きたいと言っておったじゃろ・・・聞かせてあげるよ」

「えっ!ホント!いいの?嬉しいなあ」

「オルゴールの蓋を開けてごらん」

前足で蓋を持ち上げると、中から音がこぼれ出た

 

目をつむって聞いていると

体が軽くなっていくような気がする・・・

フワフワ浮いていくような不思議な気分

風が吹かれて、僕の体はクルクル回りながら、屋根の上を漂う

電線に止まっているすずめたちがびっくりして見ている

僕は笑いながらすずめたちの周りを飛び回る

強い風が僕を上空に運ぶ

あっと言う間に雲の上に出た、見下ろすと

雲の上でお母さんが楽しそうに走り回っている

お母さんここにいたんだ!

「お母さ〜〜〜ん!」

お母さんは僕を見てニッコリ笑った

こんなに楽しいとこにいたから、お母さんは帰ってくるの忘れちゃったんだな

お母さんの楽しそうな顔を見ていると

僕の心はポカポカ暖かくなってきた

 
目を開けると

いつもの廃屋の中

壁の隙間から午後の日差しが入り込んで、クモの巣がキラキラしている

お爺さんがゆっくりと話し始めた

「ワシは産まれてすぐに、この家に連れてこられた

いまはこんなボロボロになってしまったが、その頃はとっても綺麗で輝いておった・・・いつも笑い声に溢れていた・・・

小さなころのワシは、今みたいに薄汚れていなくて真っ白じゃった・・・

自分でいうのもなんじゃが・・・とっても可愛かったぞ・・・

ワシに尻尾が無いのを、不思議に思うじゃろ・・・ワシはマンクスという種類の猫なんじゃ・・・ワシのご先祖様がノアの箱舟に乗ろうとした時、扉に尻尾が挟まれてちぎれてしまったらしい・・・ご先祖様も罪なことしてくれたもんじゃ・・・尻尾が無くても、家族みんながワシを可愛がってくれた

お婆ちゃんと子供たち・・・

しかし、いつの間にか子供たちがいなくなり、お婆ちゃんもいなくなってしまった・・・

ひとりぼっちになったワシはとっても寂しかった・・・

誰も住まなくなったこの家はどんどん荒れ果ててしまった

でもワシはこの家を離れることができなかった・・・

ここにはたくさんの思い出がある

このオルゴールは、お婆さんが大切にしておった・・・

お婆さんの膝の上に丸まって、オルゴールを聞く

やわらかな風が部屋を通り抜ける

お婆さんがワシの背中を優しくなぜる・・・

オルゴールを聞くと、明るく輝いていた頃の思い出が蘇ってくるんじゃ・・・誰かを愛することはとても大切なことじゃ・・・

しかし、愛する人がいなくなってしまった時、救いようのない悲しみに襲われる

だからわしは、もう二度と飼い猫にならない・・・誰も愛さないと決めたんじゃ・・・愛するものはいつか去っていく・・・ワシはおチビちゃんと出会った時、それが怖かった・・・おチビちゃんを愛するようになるのが怖かったんじゃ・・・だから冷たくしてしまったんじゃ・・・御免よ・・・」

 

僕はお爺さんに抱きついた

「お爺さん・・・大好き!」

「うん、うん・・・ありがとう・・・」

お爺さんの目から涙が溢れた

つづく



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